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中国駐在から帰任し、日本で苦闘中

【これぞ海外駐在者の特権!】 帰任時に余ったお金をどうするか。

1ヶ月前に中国駐在を終え、日本に帰国する際悩んだのが、余ったRMBをどうするか?

「最後にパーっといくか!」MacBook を買いたい衝動を抑えながら、

沢山の選択肢から私が選んだのは、中国銀行の定期預金という方法でした。

 

1.中国銀行の定期預金を選んだ4つの理由

2.定期預金をする方法

3.気をつけること

4.その他の選択肢

5.所感

 

1.中国銀行の定期預金を選んだ4つの理由

理由① マイナス金利対策

マイナス金利とは、一般的には、お金の借り手が貸し手に利子を払うのが普通ですが、逆に、貸し手が借り手に利子を支払う状態を意味します。つまり、銀行に貯金をしている人は預けているだけで自分のお金が減る可能性があるということです。

また、ATMなどでお金を引き出す際にかかる手数料も考えるとすでにマイナスです。

現在の日本の銀行の金利はとても低く、貯金するメリットはありません。

「え!貯金してると損するの!?」と思い、調べました。 

 

中国銀行で定期預金をした場合、以下の利率になります。

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※2018年7月の金利です

私は3年定期を組んだので1年間で2.75%の年利がもらえます。

100万円分預金したとすると、1年で27,500円の金利がつきます!

 

では、日本で定期預金をするといくらになるのでしょうか?

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 日本屈指のメガバン、UFJ銀行の定期預金の金利は10年預けても0.01%にしかならないのです。

100万円分預金したとすると、1年でたったの100円の金利です。

中国の金利は日本の銀行の275倍にもなるのです!(この計算合っているのか!?笑)

いかがですか?もうすでに中国で定期組みたくなりませんか!?

 

理由② 中国元は価値がある!

本日(2018/7/9)のレートは、1元=16.7円。

現在の元レートは、高成長を遂げている中国経済力の実力から見て”格安”だと思っています。

その中でもアメリカは、最大の貿易赤字国となった中国に対し、人民元の切り上げを強く要求してきています。

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2008年のリーマンショック以降、右肩上がりで上昇を続けてきており、

5年10年といったスパンで見るとまだまだ上昇の余地が見えます。

 

元の価値が上がった場合、年利による収入に加え、相場による収入も見込むことができるため、良い資産運用になると判断しました。

 

理由③手数料がかからない!?駐在員の特権!

自分の資産の一部を海外資産にするのは将来を考える上でとても大切なことです。

「全資産を日本円で持つのは危険!」これは私も同意見です。

しかし、日本の銀行の外貨預金は高額な手数料を取るためのぼったくり商品のため、

注意が必要です。

高い金利の国の通貨を購入し、外貨預金をしたとしても、手数料でマイナスになる可能性もあるのです。

 

しかし!駐在員なら現地の銀行口座を会社が用意(口座開設)してくれるため、

日本の銀行を通さなくても直接銀行と取引きができます。

よって手数料がかからないため、リスクがなくなるのです。

 

理由④ どこにいてもお金を管理できる

「でも、満期に中国に取りに行かないといけないんでしょ?」

ネットバンクを開設すれば、いつでも送金ができるようになります。

また、最近では、セブンイレブンのATMで下ろすこともできますし、

銀聯カードでそのまま買い物することもできるため、中国に取りに行く必要もありません。

では、どのように定期預金をするのか。次で紹介します。

 

2.中国の銀行で定期預金をする方法

方法はとても簡単です。4ステップのみ!1日で出来ちゃいます!

手順①  窓口でインターネットバンクを開設

手順② インターネットバンクの登録

手順③ インターネットバンクから定期口座開設

手順④ 定期預金の申し込み

 

中国語か英語がわかれば一人でできますが、私も最初は不安だったので、

中国人の同僚に付き添ってもらいました。

 

3.気をつけること

会社の携帯電話番号で口座を開設している場合

 海外駐在員は会社から携帯を支給され、その電話番号を使って銀行口座を開設する方が多いと思います。また、口座にお金を入金/出金した際、携帯のSMSに連絡が来るように設定している方も多いかと思います。

私もその一人でした。帰任時に会社に携帯を返却後も後任の方が自分の携帯を使うため、銀行からのSMS通知を取り消す必要がありました。

しかし、銀行口座は電話番号と紐付けされているため、電話番号自体を登録から消すことはできませんでした。

 

中国銀行アプリではダメ

 中国駐在中は、中国銀行のアプリをダウンロードして使用していました。

日本帰国後もこのアプリがあれば大丈夫!と思っていましたが、銀行に確認したところ、アプリも携帯電話番号と紐付けされているため使えないとのことでした。

(お金を引き出す際にパスワードがSMSへ送られてくる。)

ただし、ネットバンクであれば、問題ないとのアドバイスをもらいました。

ネットバンクは、入金/出金の承認方法が2通りあるらしく、

① SMSでの承認

② ワンタイムパスワードでの承認

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ワンタイムパスワードにすれば、電話番号の縛りがなくなり、インターネットで自由にお金を動かすことができるとのことでした。

 

4.その他の選択肢

結構試行錯誤したため、帰任ギリギリまで悩みました。

私の場合、中国銀行への定期預金がベストでしたが、他にも良さそうな方法があったので紹介します。

① 支付宝の定期預金

運用方法は銀行か支付宝かの違いですが、こちらは外国人には公開していないサービスでした。

 

② 換金して現金をハンドキャリー

私の周りの駐在者で一番多い方法でした。

しかし、ハンドキャリーで持って帰ることができる金額には上限があります。

中国政府はこれを「富の流出」と捉え、国内で稼いだお金が国内で消費させるようにしています。

現在国外に持ち出せる現金は人民元が2万元まで。外貨は5000ドル相当までです。

そして、両替のレートも劣悪な設定になっています。

 

例)

日本円で人民元を買う場合→ 1元= 20円

人民元で日本円を買う場合→ 1元= 17円

中国にお金が入ってくる仕組みになっています。

 

為替レートと税関で見つかるリスクを考慮した上での判断をお勧めします。

 

 

③ WeChatに全額入金

現金を持って帰国するよりかは、WeChatに全額入金して、WeChat Payでいつでも送金できるようにしておこう。という考えからでしたが、1日の送金限度額が定められたりするリスクや日本での利便性を考えるとこれも微妙でした。

 

④ 日本の銀行口座へ送金

一番まともな方法とも言えます。

デメリットとしては、為替レートと送金手数料で損をすること。

少しくらい減ってもいいから今すぐに日本円が欲しい方はこの方法が一番でしょう。

 

5.所感

中国はすぐに法律を変えたりする国なので、ビザを持っていない私の銀行口座も数年後には消滅させられるかもしれません。しかし、中国銀行への定期預金は、今ものすごい発展を遂げている中国に駐在したものでないとできない特権だと思っています。

余ったお金を使っているし、自分で決断して決めたことなので。

満期になったらまた結果報告したいと思います。